COLUMN婚活ヘアアレンジコラム

【婚活ヘアコラム】No.17 美容師が教えるSNSバズ美容室の真実

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皆様こんにちは CACINA TOKYO 伊藤です。

SNSが普及し、流行のものを簡単にネット検索できるようになりましたね。
「流行の髪型」「なりたい髪型」もSNSを使って探すのがスタンダードとなり、美容室にご来店されるお客様もインスタグラムなどの写真を見せてくださる方が増えてきました。投稿している美容師がカット、カラーリングなど施術を行っているように見えますが、果たしてそれは真実なのでしょうか。また、投稿に記載がある施術内容は本当に正しいものなのでしょうか。
実は美容師の私からすると、SNSの写真を見た時に疑惑の念を抱いてしまうことが多くあります。今回は、美容師だから分かる『SNSに掲載されているヘアスタイルの真実』について、お伝えしていきたいと思います!

モデルのカットを担当したのは、本当にその美容室の美容師なのか?

SNSを投稿している美容師の中には、 「毛先を少しだけ切ったから、カットしたことになる」
「ワックスをつけたり、コテで巻いたり、アイロンしたり、スタイリングしたのは自分だから問題ない」

と、このように判断しインスタやTikTok、ホットペッパーの髪型に掲載している美容師も多くいらっしゃいます。実はこれ、美容業界では普通のこととして処理されているのです。

例えば、ヘアスタイルをネットで検索してみるとわかりますが、同じ顔(または名前)で、同時期にいくつかのサロンモデルとして掲載されているモデルさんがいらっしゃると思います。これは上記でお伝えした毛先を切っただけ、スタイリングのみ、という場合もあるからなんです。

SNSで“お気に入りのヘアスタイル”を見つけ、投稿している美容師さんに施術してもらいたいと思ったら、予約前に以下の問い合わせをすることをオススメします!

<問い合わせ内容>
「この髪型にしてほしいのですが、カットを全て担当した方が、こちらの美容師さんでお間違えないでしょうか?他のサロンにも同じ方が載っていたので確認させていただきました」

もし、カットを担当していない場合は、
「撮影のためのスタイリングのみしか行っていないので、カットは他のサロンだと思います」と回答されると思います。

この確認を入れることで、認識の違いを解消することができます。1度カットをすると、1~3か月はそのカットのままです。特にカット技術にこだわりがある方は、確認することを強くおすすめします。

『ブリーチなし』と記載があっても、実はブリーチあり?

#ブリーチなし
このタグはInstagramでもよく見受けられます。

「ブリーチをしていないのに、こんなに明るく透明度も高いカラーできるんだぁ!ここの美容室でカラーしてもらおう!」

と思い、その写真を見せてカラーのオーダーをする方も多いと思います。 ですが、このブリーチなしには裏があります。

それは、カットとスタイリングなどの話同様、『その日は"ブリーチ“していません』という意味合いの場合が多いと言うことです!

情報収集も兼ねて、私もSNSを毎日見ていますが、これ非常に多いと感じます。
美容師の立場から考えるとブリーチなしではありえない仕上がりなので、実際DM等でその写真を投稿している美容師に問い合わせてみると上記のような返答が返ってくる事が多いです。

もう一つはダブルカラーをしているパターン。
通常のカラー剤で1番明るい薬剤を使用して染め、その上から、オンカラーでまた色をのせる、いわゆるブリーチなしだけど、ダブルカラーをして、写真の色を実現しているというやり方です。

◆ブリーチ
髪の色を抜いてから、色を入れるため発色良く原色のような色が出せる

◆カラー剤でのダブルカラー
色を髪に入れ、明るくなっただけの髪に色をのせるので無駄が多いカラー工程

こちらの方法は、確かに傷みはブリーチより弱いですが、工程や目的、実際に髪に起こる影響がかなり違います。ブリーチは明るくするだけではなく、元々の髪の色を脱色(色を抜く)と言う作業をするため、その後オンカラーすることで綺麗に色が入ります。
かたや通常カラーで明るくした場合、明るめのそのカラー剤の色が髪の毛に入ります、色が入っている明るい髪に美容師側が補色等計算して上から色をのせるため綺麗に色が出ている風ですが、実際髪の中にも薬剤を入れられる容量があるため、何色も入れて良い色が出るとは限らないんです。

なりたいヘアスタイルのカラーがどのような工程でこの色合いになっているのか、美容師に確認し、ご自身の髪質・髪の状態を見てベストなカラーを提案してもらいましょう。

薬剤が馴染むまでの時間、一人ぼっちにされ放置されていませんか?

カラー剤やパーマ剤などの薬剤には、必ずメーカーが薦めている適正時間があります。

美容師はカラーを塗り終わると「このままお時間置かせていただきます」と言って、他のお客様のところやバックルームなど違う仕事に向かうため、大きなお店ほど離席するケースが多いと思います。これ自体は問題ではなくその後が大切です!

カラーは、塗布後の時間は20〜30分となっているのがほとんどです。カラー剤のパッケージにも記載されており、メーカー講習会でもはっきりと伝えていますが、美容室の状況によっては、それよりも長い時間そのままにされているというお声も聞いたことがあります。

30分以上は髪を傷めるだけであり、カラー剤を作り変え再塗布しない限りそれ以上色が入ることはございません!薬剤にもよりますが、一般的な有名なカラー剤は20〜30分設定が普通だと思いますので、それ以上の時間が経ち、席に1人にされた時、他のお客様や仕事をかけもってバタバタしている担当美容師の都合で放置されていると考え、一度周りにいるスタッフに「まだですかね?」と聞いてみることを強くオススメいたします!

まとめ

行きつけの美容室がない場合や、お引越しされた際などは美容室を探すだけでも一苦労。
さらに今回お伝えした裏事情があると知ると、安易にSNSの投稿をみて、美容室へ行きづらくなりますよね。

美容室の規模に関わらず、
・お客様をとにかく大切にする
・自分の髪の毛のように親身になり一緒に似合う髪型を作っていく
そう考えて、日々奮闘している美容師は絶対存在いたします!

本日お伝えした内容をもとに美容室・美容師選びに少しでもお役立ていただけたらと思います。自分にぴったり合う美容室が見つかるまでは大変かもしれませんが、誠意をもって接客・施術をする美容師に出会えますように願っております。

困っていることなどありましたらメールや公式LINEでご連絡、またはお店にご予約ください。私がお悩みに対し、お応えさせていただきます!
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今回もお読みいただきありがとうございました!
また次回よろしくお願いいたします。

次回予告

『今話題の髪質改善施術って本当にいいの?』

伊藤 貴昭
CACINA TOKYO 代表
伊藤 貴昭

有名人も通う完全プライベートサロン。すきバサミを使用しないスライドカットと丁寧なカウンセリングで1人1人の髪質、骨格、顔タイプに合わせたオーダーメイドヘアーを体現。「家でもスタイリングできる再現性」をかなえてくれる美容室として各種メディアでも話題、大人女性に指示されている。